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漢方とは?

漢方とは、生薬を使って病気の治療をする医学をいうものですが、生薬を使う治療すべてが漢方ではありません。例えばアロエやセンブリなどは、民間療法と呼ばれています。また欧州で主に行われている生薬による治療も「植物療法」と呼ばれ区別されております。民間療法や植物療法はある症状を対象にして、通常一つの生薬を対応させて使うものです。
漢方医学は民間療法や植物療法と違って、病気や患者さんについて経験的に体系化された考え方をもって治療するという点が違います。この体質や病態を陰陽虚実というような用語を使って分類しているわけです。この為、現代医学的な病名に対応するのではなく、それぞれの患者さんに対応する治療が可能になっております。また漢方は生薬の組み合わせの法則があります。それらには、昔から一定の生薬の組み合わせによって作られている処方や経験的に幾つかの組み合わせによって作られているパターンがあります。

昔からの処方では、例を上げますと風邪で使われる有名な葛根湯という組み合わせがありますが、これは紀元2世紀頃の漢の時代に書かれた「傷寒論」という文献に生薬の組み合わせが出ているものです。この組み合わせを変えると効かなくなったり、違う病態に効くようになったりし、この組み合わせの原則を崩すことはできないものです。この葛根湯は現在でも有効な薬で良く使われています。
今、なぜ漢方医学が再評価されているでしょうか。

日本国内では70%の医師が漢方薬を使用したという調査があります。また患者さんの方でも漢方治療を求める動きが大きくなっています。
漢方治療が広まってきた要因には、二つのことが考えられます。一つは、漢方薬に健康保険が使えるようになったことが挙げられます。またもう一つは日本の疾病構造の変化が挙げられます。つまり高血圧・糖尿病などが増えてきましたが、これらの病気には漢方治療が有効であることが多いということが多いということです。高齢者の病気では個々の患者さんの要求に対応しきれないことが多く出てきております。この点で漢方治療は有効性が高いと言えます。高齢化が進む日本では漢方治療の必要性が増して行くでしょう。更に欧米でも漢方医学に対する関心が高くなっています。

漢方治療が有効な病気

一般的的に漢方治療が得意としているのは、自律神経失調症などのような機能的な疾患ですが、西洋薬で副作用が出やすい患者さん、虚弱で西洋医学的治療に耐えきれない患者さんなどのように西洋医学的に治療が困難な方は漢方治療の対象となっております。

また漢方治療が得意な領域に、虚弱児・者の方で風邪をひきやすい、疲れやすく仕事ができないと言うようなものがあります。これらの方は西洋医学的には治療の対象にならないことがあり困っている方が多いものです。

以下、漢方治療が得意としている病名を列挙しましょう。

・インフルエンザ ・気管支炎(抗生物質と併用が必要なことがあります) ・気管支喘息 ・低血圧症
・口内炎・舌痛症 ・慢性胃炎  ・急性胃炎  ・気管支喘息  ・過敏症腸症候群  ・便秘  ・慢性肝炎
・ 常習頭痛・偏頭痛・筋緊張性頭痛  ・不眠症  ・自律神経失調症  ・更年期障害  ・冷え性
・ 手術後の体力回復などがあります。

この他にも漢方治療を用いた方が良いと考えている病気は多数ありますので、お問い合わせ下さい。

また高血圧症は、漢方薬だけで血圧を下げることは困難なことがありますが、随伴しているような症状には漢方治療が有効ですし、体調の調節を行うことで血圧が下げることは得意ではありませんが、合併症には有効なことが多いものです。外科的治療が必要な場合には漢方治療だけで治療を行うことは現実的ではありませんし、慢性疾患の治療に漢方治療を併用しないことも現実的ではなくなっております。

現代の医療では西洋医学的な治療と漢方薬をうまく組み合わせて使うことが優れた方法です。

 


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